<不織布原反/製法から探す>メルトブローン製法
メルトブローン製法について
溶かした樹脂をノズルから押し出すと同時に熱風で引き伸ばして、極細繊維にしながら融着させて不織布を作ります。
クラレクラフレックスではポリプロピレン以外にも液晶ポリマー(LCP)を原料とした〈ベクルス®〉やクラレグループの
熱可塑性エラストマー〈セプトン®〉や熱可塑性ポリウレタン(TPU)を原料とした伸縮性不織布など、多種多様な
熱可塑性ポリマーを繊維化し、不織布化することができます。
下記用途以外でも、お客様のご要望に合わせて素材提案をいたします。
「お問い合わせ」よりお気軽にご相談ください。
クラレクラフレックスのメルトブローン不織布
当社では長年培ってきた不織布化ノウハウと、特殊な樹脂を多数保有するクラレグループである強みを活かし、メルトブローン製法の一般的な原料であるポリプロピレンやナイロン、ポリブチレンテレフタレートをはじめ、ウレタン系やオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、液晶ポリマー(LCP)、ポリ乳酸など多種多様な原料を不織布化することができます。
また、フィルムや他の不織布との積層複合やエンボス加工など、様々な機能を付与できる後加工が可能です。
メルトブローン不織布とは?
原料となる樹脂を熱で溶かして(メルト)、紡糸ノズルから押し出し、さらに高速の熱風で引き伸ばすこと(ブローン)で極細繊維化し、同時に繊維同士が熱融着することで接着剤などを使用することなく製造できる不織布です。
スパンボンド法との違い
同じく原料(ポリマー)を溶融して直接繊維を製造し、不織布を作る方法としてスパンボンド法がありますが、
メルトブローン法では樹脂を溶かして繊維化する際、高温の熱風で引き伸ばして極細繊維にしながら繊維同士を熱融着し不織布化するという点が異なっています。
スパンボンド法では繊維化した樹脂を集積した後、熱エンボス(熱プレス)することで繊維をシート化させています。
メルトブローン不織布の特長は?
一般的にメルトブローン不織布の特長は以下があげられます。
■極細繊維(平均10μm以下) ■厚みが薄い ■重量が軽い
■多孔質構造 ■通気性が高い
■ノーバインダーで原料ポリマー100%の不織布が製造でき、原料そのものの性質を発揮できる
メルトブローン不織布の用途は?
一般的な用途には以下のようなものがあります。
▶各種フィルター用途:極細繊維で構成されるため、ろ過性能が高い
例)マスクフィルター・空気清浄機用フィルターなどのエアフィルター材、ドリップコーヒー用などの液体フィルター材
▶高性能ワイパー用途:極細繊維が微細な汚れ・ゴミなどを絡めとる
例)クリーンルーム用・精密機械工場用ワイパー・インク用ワイパー
▶メディカルテープ用途:原料由来の伸縮性と不織布の孔サイズを調節することで通気性を付与できる
例)絆創膏用基布・医療用テープ基布